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最近、凹みっぱなしというお話。 [農業]

最近、どうにも元気が出ない。--農業を始めて、始めて出荷を済ませたというにだ-
原因は、農業からの生産物の低価格であることだと思う。
とっても生活できるだけの稼ぎが生み出せないのであります。従って起農の志は崩壊寸前、最低生活水準を保つためにアルバイをしなければならない始末である。
例えば、小麦、初めての出荷の喜びもつかの間、JAから概算で振り込んで置きましたからとの連絡で、期待に胸を膨らませながら、JAに記帳に行った。結果、なんと60kg当たり約400円しか振り込まれていないではないか。これは、きっと戸別所得補償制度で、補ってくれるのだろうと、在住地の市役所に問い合わわせた結果、さらに厳しい現実が待っていた。
「この制度は、米の補償が最優先で、小麦にまで手当できるのは、来年になります。保障額も10a当たり2万円は、でると思いますが、それ以上になるかどうか、現段階では分かりません」
というではないか。
1年間苦労して育て上げた自慢の小麦が、10a当たりで、22,000万円にしかならないというのである。
----小麦は、10a当たり5俵つまり300kgが平均の生産量であるので、JAは、400円×5=2千円で買い取ったということ。

ちなみに生産コストを紹介すると、10a当たり、(1)畑の借料、1.5千円/年、(2)種子代3,750円、(3)肥料代、約8,000円、(4)農薬等で、合計すると、10a当たり32,000円
---これには、機械代や労務費は含まれていない。---
ということで、つまりは、毎年、1万円の赤字が出るということが、現実の話として、分かってきたからである。

起農の志を持って、3年以上頑張ってきたが、初年度や2年目は、立ち上げ時期だから持ち出しは仕方ないと我慢してきたのであるが、この先も黒字に転換することは、有り得ないという厳しい現実に突き当たってしまった。
更に、他の農産物も、現在、JA直轄の直売所に出荷しているが、これも以前書いたように、ひたすら低価格と新鮮さを追求するので、収穫日だけしか販売できないため、こちらも出荷すればするほど、赤字になるという悪循環に陥っている。
---50円でキャベツの苗を仕入れ、3ヶ月ほど育て、100円で売る---なんて、正気の沙汰ではないと思うのですが、如何でしょう。
お江戸では、最近、日本再生戦略といういかがわしい制作の中で、農業の再生=新規就農者の拡大を取り入れたというが、どのような戦略が立てられるのであろうか---
この収支勘定を見たら、絶対、若者は、参入してこないに違いない。



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