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小麦の農業制度に疑問 [農業]

先日、無事、出荷できたというのに、既に平成24年播きの種麦の契約が始まっている。大規模農家には、自動的に知らせが入るらしいのだが、私のような零細農家は、自分で気を付けて、JA、種苗屋等に、しょっちゅう問い合わせていないと、買い損なってしまう。食糧管理制度の存在がそうさせているのかも知れないが、
「好きな品種の種子をいつでも購入でき、どんな品種であっても、生産物として出荷できる」なんていうことには、絶望的なくらい、実現性の低い話のようであります。
つまり、自分の県の推奨品種なるものを、推奨育種の方法を守らないと、農作物として出荷するできないのが日本の農業なのであります。
--こんなことがありました。
『米・麦ご担当者殿、今関です。
始めまして、貴研究所の資料「小麦「ハナマンテン」の奨励(認定)品種採用」を拝見しました。
私は、約100a(10反部)の畑を使って、農林61号(JA出荷用)、キヌノナミ(パン屋さん出荷用)、ユメシホウ(JA直売所へパンとして出荷)を栽培している、小麦専業農家です。
ユメシホウの種子更新ができずに、困っております。貴研究所の資料をみて、ハナマンテンという硬質小麦があることを知りました。ユメシホウの種子更新ができないので、指導のもとミナミノカオリを試験的に栽培してみました。が、収量は多くは期待できそうにありません。ですが、直売所では、地粉100%のパンの販売を強く期待されており、ユメシホウに替わる硬質小麦を探しておりました。そこで、ハナマンテンの存在を知ったのですが、種子を購入したい場合、可能でしょうか?』
結果は、
『県の推奨品種なので、他県の農家には、売れません、栽培されている「ユメシホウ」は千葉では奨励品種になっていませんので、JAからの種子の購入はできないのであろうと推察いたします。』
というもの。
自分の作りたい品種が自由に手に入り、また自由に売ることができる。そんな農家の暮らしは、
永久に来ないのでしょうか?
---ところで、小麦1表(60kg)の買い取り価格、大体いくらくらいだか、わかりますか?
何と3千円程度のようです。-ようですというのは、今年の買い取り価格は、未だわからないらしい-
ぶっちゃけますが、小麦60kgを生産するのに、畑の借料、肥料代、種子代、収穫等の機械代等々を合わせると、1万5千円程度にならないと、赤字なのです。
これでは、農家を始めようという人は増えませんよね。何とかして欲しいと切に願うものです。
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